デザイナー兼エンジニアの実体験から生まれたSTUDIO「アイデアをすぐ形にできる世界を」/採択企業インタビュー

2019.03.06
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電通と多彩なメンター陣による、スタートアップ支援プログラム「GRASSHOPPER」。3月27日開催のデモデイに向けて、1月より第1期のメンタリングが行われている。並行し、第1期採択企業へのインタビューをスタート。事業内容や当プログラムにおける目標などを聞いていく。

今回は、コーディング不要・自由自在にWebサイトを作れるデザインツールを開発する、STUDIO株式会社 CEO兼デザインチーフ 石井穣。前編では事業内容や、起業のきっかけについて聞いた。

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海外ユーザー比率は約50%、82カ国以上の国で導入

ーはじめに、事業内容について教えてください。

石井:デザインしたものをワンクリックでWebサイトとして公開できる「STUDIO」というツールを開発しています。従来のWebサイト制作では、エンジニアとデザイナーが必要で、さまざまなプロセスが必要だったのに対して、コーディングやセットアップの過程を省いて、デザインから公開までWebサイト制作をシンプルにしました。

ーこの分野で起業しようと思ったきっかけは何だったのですか?

石井:学生時代に、完全独学でWebデザインとプログラミングを勉強して、Web制作会社を立ち上げました。以降、デザイナー兼エンジニアとして多くのWebサイトを作ってきた当事者としての経験が起業の原点となりました。Webサイト制作はプロセスが非常に複雑で、一つのサイトを作るだけで数カ月以上かかることもしばしばあり、そんな煩雑さをもっとシンプルにしようと思ったのがきっかけです。

ー以前は、トラベルテック系のサービス開発をしていたと聞きました。その後、Webデザインの分野にシフトしようと決意したのには、何か理由があったのでしょうか?

石井:当時開発していたトラベル系のサービスは競合他社も多く、サービスの中身では差別化が難しいと感じ、もっと本質的な課題に取り組もうと思ったんです。その中で、サイト制作や運用のプロセスに日々無駄を感じたので、そこを解決できるサービスを始めようと決心しました。

ー現在は、どんな方がどんなシーンで「STUDIO」を利用しているのですか?

石井:既存のユーザー層としては、スモールビジネスをしている個人の方やスタートアップ企業が多く、人材(エンジニア)もお金も限られている中でのサイト制作に活用いただいています。また、立ち上げ当初からグローバルを意識した開発をしていて、言語は4カ国語対応(日本語・英語・スペイン語・中国語)で、言語にとらわれない直感的な操作感を大切にしています。その結果として、現在の海外ユーザー比率は約50%、82カ国以上の国で導入いただいています。

ー他社のサービスにはない「STUDIO」ならではの強みを教えてください。

石井:既存のサイトビルダーの多くは、初心者をターゲットにしたテンプレートを使って制作するものなので、テキストや写真はいじれますがオリジナルのデザインはできません。それに対して「STUDIO」は、ゼロから自由自在にデザインを作れるので、プロのデザイナーも満足できるクオリティを担保しています。なので、既存のテンプレベースのサイト制作では満足できず、必死にWordPressなどを使ってコードを書いていたような人たちの助けになるようなサービスです。

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Interview & Text:長谷川きなみ
Edit:市來孝人